琵琶湖畔でヨシ刈り「今年は水位低下で足場良かった」松明まつりの成功願う

小雨の中、刈り取ったヨシを束にまとめる参加者(滋賀県草津市下物町)

 滋賀県草津市下物町の琵琶湖畔で20日、7月の「草津ヨシ松明(たいまつ)まつり」に使うヨシの刈り取り作業を行った。地域住民や企業関係者ら70人がまつりの成功を願って汗を流した。

 まつりはにぎわい創出と琵琶湖の環境保全を目的に、草津北部まちづくり協議会が毎年開いている。ヨシの生育を良くして、メイン行事で使う松明の材料にするため同協議会や関係団体が冬に刈り取っている。

 この日はあいにくの雨で、参加者は長靴とカッパ姿で作業を行った。湿地帯で例年は泥に足がとられて作業が難航するが、今年は琵琶湖の水位低下のため足場が良かったといい、高さ3~4メートルのヨシを鎌で手際よく刈り取り、束にして軽トラックに運び込んでいた。

 同協議会の本間道明会長(80)は「降雨で予定の半分しか取れなかったが、後日協議会で作業する。今年も盛大に開催したい」と話した。

© 株式会社京都新聞社