高崎山選抜総選挙、ペッパーミルが初の頂点 知名度の高さや愛らしい姿で票伸ばす【大分県】

「2023TNZ選抜総選挙」で頂点に立ったペッパーミル(高崎山自然動物園提供)
1位の投票結果を発表する職員=20日、大分市の高崎山自然動物園
ペッパーミルの代理で賞状を受け取り喜ぶタッキー
発表された21位までのランキング

 【大分】大分市の高崎山自然動物園は20日、人気ザルを選ぶ「2023TNZ選抜総選挙」の開票結果を発表した。部門別をやめ、初めて「統一選挙」を実施した結果、ペッパーミル(8カ月の雄、B群)が初の頂点に立った。昨年最初に生まれた赤ちゃんザルとして、知名度の高さや愛らしい姿で票を伸ばした。

 今回は雄の「イケメン」、雌と子ザルの「人気ザル」の両部門を一本化。B、Cの両群の20匹と、同園の子ザルキャラクター「ななまる」(特別枠)の計21匹がエントリーした。

 ペッパーミルは267票を獲得。2022年の赤ちゃんザル第1号、ピース(1歳の雄、C群)に27票差で接戦を制した。1、2位と同じく初参戦のななまるは3位に入った。

 総選挙の前身のイベント(2012年)時から毎年出馬しているピー(13歳の雌、B群)は4位で根強い人気ぶりを見せた。同園史上初めて雌ザルで群れのトップになったヤケイ(11歳、B群)は6位、園内最高齢のハジメ(推定38歳の雄、B群)は9位と、それぞれ健闘した。

 同園ガイドの木本智さん(55)は「初の統一選挙で、予想が付かない部分も多かった。上位を見て『かわいい』の強さを感じた」と振り返った。

 板井志郎高崎山管理センター所長(58)が、優勝したサルの代理としてマスコットキャラクターのタッキーに賞状を手渡した。板井所長は「選挙に名を連ねたサル以外にも個性豊かなサルがたくさんいる。自分の好みの一匹を見つけてほしい」と話した。

 総選挙は13年から毎年実施。昨年12月16日から1カ月間、園内やホームページで投票を受け付けた。有効投票数は2056票で前年より135票多かった。

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