今岳窯(伊万里市)1月21日初窯開き 新作、お得な「福箱」も 「喜んで使ってもらえる器を」

登り窯にまきを入れる溝上良博さん(左)と藻風さん=伊万里市の今岳窯

 伊万里市大坪町の唐津焼窯元「今岳窯」は21日、初窯開きを行う。登り窯から取り出したばかりの新作や、お得な「福箱」を販売する。

 18日朝、全長20メートルの登り窯に火を入れ、窯主の溝上藻風(そうふう)さん(84)と長男の良博さん(58)、次男の雅人さん(55)が1日半まきをたき続けた。窯の中は約1300度に保たれ、食器や茶道具など約150点が焼かれた。

 21日は午前9時から午後2時過ぎまで窯出し作業を行い、見学や体験ができる。窯出し後の陶器からは、表面の釉薬(ゆうやく)にひびが入る貫入(かんにゅう)の音を聞くこともできる。「福箱」は2万5千円~3万円相当の器類を5千円で販売する。

 藻風さんは「体力は落ちたが気力は十分で手も口もよく動く。喜んで使ってもらえる器をたくさん用意しています」と来店を呼びかける。問い合わせは今岳窯、電話0955(23)3583。(青木宏文)

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