23日から今季一の寒波 雪による家屋倒壊に注意 昨年12月並みの大雪か

昨年12月の大雪では、輪島朝市が白く覆われた=昨年12月23日

 国土交通省北陸地方整備局は22日、気象庁や高速道路会社と共同会見を開き、23~25日にかけて北陸地方上空に今季一の強い寒気が流れ込むとして、大雪や高波への警戒を呼び掛けた。地震のあった能登では、雪の重みによる家屋の倒壊や低温に注意が必要となる。

 気象台によると、北陸地方上空約5500㍍に氷点下36度以下の寒気が流れ込み、海上を中心に雪を伴う強い風が吹く見込み。日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)が形成され、雪が強まるとみられる。

 金沢地方気象台の渡邊雅人観測予報管理官は、JPCZの動向によっては、昨年12月に輪島市で積雪60㌢を観測した大雪並みの降雪となる可能性もあるとし「家屋の倒壊や寒さに十分に気を付けてほしい」と話した。

 25日にかけては高波となり、能登半島地震で被害を受けた海岸周辺の施設では越波による浸水に注意が必要。気温は27日朝にかけて低い状況が続き、特に24、25日は低温注意報が発表される可能性がある。

 会見は金沢市の金沢河川国道事務所など3会場をオンラインでつないで行われた。

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