2月3日の節分会(え)に向け、栃木県日光市山内の世界遺産・日光山輪王寺で22日、参拝者に授与する福升を作るなどの準備が始まった。
山伏姿の僧侶ら7人が本坊に集まり、お清めをして作業開始。和紙を敷いた升に福豆や縁起物を入れるなどした。準備は節分当日まで続き、用意する福豆は計約300キロに上る。
今年の節分会は、新型コロナウイルス禍で見送られていた、菓子や縁起物などをまく「縁喜(えんぎ)がらまき」が4年ぶりに復活する。当日は正午と午後2時45分の2回、本堂「三仏堂」で行われる。
役僧柴田昌典(しばたしょうでん)さん(35)は「今年はやっとにぎやかな節分に戻る。一人でも多くの人に福が舞い込むよう祈りたい」と話した。