〈1.1大震災〉県内23日から大雪 24日は警報級 被災家屋、倒壊注意

 富山地方気象台は22日、この冬一番の強い寒気が23~25日ごろにかけて富山県内に入り、山間部を中心に大雪になる見込みとして、積雪や交通障害に警戒を呼び掛けた。24日は警報級の大雪になる見込みで、能登半島地震による被災家屋は雪の重みによる倒壊に注意が必要とした。

 予想される24時間降雪量はいずれも多い所で、23日午後6時までで平地10センチ、山間部40センチ、24日午後6時までで平地40~60センチ、山間部70~90センチ、25日午後6時までで平地20~40センチ、山間部40~60センチとなっている。

  ●通行規制の可能性

 北陸地方整備局や北陸信越運輸局は集中除雪のため予防的通行規制を実施する可能性があるとした。県内の対象区間は国道8号3区間と国道41号富山市猪谷―庵谷間、国道470号能越県境パーキングエリア―高岡インターチェンジ(IC)間。

 中日本高速道路は、東海北陸自動車道の福光IC―白川郷IC間で通行止めを実施する可能性があるとした。

  ●知事「外出控えて」

 富山県の新田八朗知事は22日、大雪への注意を呼び掛ける知事メッセージを出し、「不要不急の外出を控えてほしい」と求めた。

 企業には早めの帰宅やテレワーク、運送事業者には運送計画の見直しを訴えた。地震で損傷した家屋は積雪で倒壊する可能性があると注意を促した。県は22日、連絡会議を開き、対応を確認した。

 高岡市の角田悠紀市長も、不要不急の外出をできるだけ控えるよう求めた。

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