高木毅氏「記載漏れは1019万円」 コメントで発表「派閥からの還付金」、詳細は説明せず

高木毅氏

 自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー裏金事件を巡り、同派事務総長の高木毅前国対委員長(衆院福井2区)は1月22日、自身の資金管理団体「21世紀政策研究会」で2018~22年の政治資金収支報告書の記載漏れが計1019万円あったとのコメントを発表した。福井新聞の取材に「コメントの通り」とのみ述べ、詳細は説明しなかった。

 高木氏はコメントで、記載漏れは安倍派から受領した還付金だと説明。支出については「全て政治活動費として収支報告書に記載できる性質のもので不正はなかった」と主張した。できる限り速やかに収支報告書を訂正する考えを示した一方、記者会見の予定などには触れなかった。

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 高木氏は19日の安倍派総会後に塩谷立座長と臨んだ記者会見で、不記載の還付金の使途について「いわゆる政治活動費。同僚、後輩との意見交換会や交通費として使っていた」と説明。離党や議員辞職は否定している。

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