今季最強寒波が一転 来週28日頃から各地で記録的な高温予想 全国各地に「高温に関する早期天候情報」発表 気象庁 今週より上空1500mの気温10℃以上高く

次は“10年に一度レベル”の「高温」か 来週の日本列島

今シーズン一番の強い寒気が流入している日本列島。日本海側を中心に警報級の大雪が予想されています。衛星画像見ると、強い冬型の気圧配置となり、日本海には寒気の吹き出しに伴う大量の筋状の雲が見られるほか、雪雲が帯状に並んで特に大雪をもたらすJCPZも確認できます。

ただ、この厳しい寒さから一転、来週になるとこの時期として「かなりの高温」となる予想が出ています。

気象庁は22日、北海道地方を除く全国各地に「高温に関する早期天候情報」を発表しました。

「高温に関する早期天候情報発表」
東北、関東甲信、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州北部(山口含む)、九州南部・奄美、沖縄

全国的に、今週は寒気の流れ込みで平年より低いものの、1月28日頃(沖縄は29日頃)からは寒気の影響を受けにくく暖かい空気が流れこむ時期があるため、平年に比べて「かなりの高温」になると予想されるためです。気温の変動が大きいとしています。

その時期としては“10年に一度レベル”の高温が予想されると発表

この「早期天候情報」は、その時期としては“10年に一度レベル”しか起きないような著しい高温や低温、降雪量となる可能性が、いつもより高まっている時に注意を呼びかけるために出される情報です。その現象が予想される6日前までに発表されます。

気象庁は“10年に一度レベル”で起こる高温を「かなり高い」として表現します。それぞれの地方ごとの気温が「かなり高い」と表現する基準は、5日間平均気温との平年差が以下のような場合です。

各地方の「かなり高い」の基準
東北 +2.0℃以上
関東甲信+2.5℃以上
北陸 +2.4℃以上
東海 +2.2℃以上
近畿 +2.2℃以上
中国 +2.3℃以上
四国 +2.4℃以上
九州北部(山口含む)
+2.8℃以上
九州南部・奄美
+2.9℃以上
沖縄 +2.4℃以上

「早期天候情報」が発表されるのは、5日間の「平均気温」や「降雪量」(6~14日先)が、「かなり高い(低い)」「大雪」となる確率が30%以上と見込まれる場合です。本来なら“10年に一度程度”の頻度しか起こらないものが「30%以上」の確率で起こると予想されるため、通常よりも3倍以上「かなり高い」状況が現れやすいと見込まれていることを意味しています。

平年よりもかなり高い予想 今週に比べて上空の気温が10℃以上上昇

去年12月のクリスマス前に寒波が来てからは、年明けはそこまで厳しい寒さはなく、平均すると平年よりも気温がかなり高い状態が続いていました。今週は今季一番の寒気流入で一時的に平年より気温は下がっていますが、長くは続かない見込みです。来週にかけて大きく気温が上がる予想です。地上の気温を大きく左右する上空1500メートルの気温の予想では、特に西日本では、平年に比べて8℃近く高くなることが予想されています。

気温のアップダウンが非常に大きい日々が続いています。大きな寒暖差は体には非常に応えるパターンですが、農作物や体調管理には十分注意してください。

西日本はぐずついても気温高く 各地で15℃以上の予想

10日間予報によると、来週は西日本では曇りや雨のスッキリしない天気が多い予報となっています。ただ気温は高めで九州や四国では雨予報でも最高気温は15℃以上となる予想です。

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