国重要文化財を火災から守れ 大田原消防署が那須神社で防火・防災訓練

那須神社で行われた防火・防災訓練

 【大田原】26日の「文化財防火デー」を前に、那須地区消防本部大田原消防署は23日、本殿と楼門が国重要文化財に指定されている南金丸の那須神社で、防火・防災訓練を行った。

 訓練には同署員ら約10人が参加。本殿付近の枯れ草から出火し雑木林に燃え移りそうな状況を想定し実施した。同神社職員が消火器による初期消火を行った後、消防へ通報。その後ホースを手にした消防隊員が駆け付けて素早く放水し、通報から約15分で鎮圧した。

 同署の花塚高志(はなつかたかし)消防司令(48)は「火災が起きないことが一番だが、有事の際に対応できるよう毎年実施していきたい」と気を引き締めた。

 初めて訓練に参加した那須神社の津田美奈(つだみな)さん(41)は「境内の掃除をしていて、たばこの吸い殻が落ちていることもある。日々気を付けていきたい」と話した。

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