文化財防火「黒板アート」で呼びかけ 京都・京丹波、消防署員が手がける

文化財防火デーを前に福本さんが描いた黒板アート(京丹波町富田・園部消防署丹波出張所)

 京都府京丹波町富田の園部消防署丹波出張所で、消防署員が手がけた黒板アートが掲示されている。26日の文化財防火デーまで設置し、地域の文化財の大切さや火の取り扱いに注意を呼びかける。

 同出張所は国道27号の交差点付近にある。人目に触れやすい国道沿いの掲示板を生かし、昨年から文化財防火デーや火災予防運動に黒板アートを掲げている。

 3回目となる今回は、同町出身で同出張所勤務の消防士福本和正さん(23)が絵を担当。町のキャラクター「京丹波 味夢くん」が寺にあるような建物の火をホースで消す様子をかわいらしく、白や赤、青色などのチョークで描いている。通常業務の合間に黒板に向かい、2日間で仕上げた。

 福本さんは「暖房器具の使用機会が多く、空気も乾燥するため火災が起こりやすい時季。絵を通して文化財防火デーを知り、防火意識を高めてほしい」と話している。

© 株式会社京都新聞社