【韓国】ポスコグループ、素材・鉄鋼不振で収益悪化[経済]

韓国ポスコグループの2023年業績は、2次電池素材や鉄鋼事業の不振により収益が悪化した。

持ち株会社のポスコホールディングス(ポスコHD)の連結営業利益は3兆5,314億ウォン(約3,900億円)で、前年比27.2%減少した。国内外の市況悪化により鉄鋼価格が下落したほか、環境配慮型の未来素材部門も不振だった。売上高も9.0%減の77兆1,272億ウォンにとどまった。

2次電池素材を手がけるポスコフューチャーM(旧ポスコケミカル)は電気自動車(EV)市場の低迷により収益が悪化。連結営業利益は359億ウォンと、78.4%減の大幅減となった。売上高は高価格製品の販売が開始されたことで44.2%増の4兆7,599億ウォンだった。同社は、単結晶正極材など新製品の販売拡大により巻き返しを図る計画だ。

■ポスコインターは過去最高益

一方、総合商社のポスコインターナショナルは、エネルギー事業や欧州向けの環境配慮型の産業財販売が好調だったことから、連結営業利益は過去最高の1兆1,631億ウォン(28.9%増)を記録した。

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