【タイ】三菱地所、タイで初開発のオフィスビル開業[建設]

24日に正式オープンしたワン・シティー・センターのエントランス近辺=タイ・バンコク( NNA撮影)

三菱地所は24日、タイの不動産開発会社ライモン・ランド(RML)との共同事業である首都バンコクの高級オフィスビル「ワン・シティー・センター(OCC)」が正式オープンしたと発表した。三菱地所グループとしてはタイで初となるオフィス開発で、日系を含む外国企業の進出を支援する。

総事業費は88億バーツ(約360億円)で、BTSプルンチット駅に直結する。三菱地所の完全子会社で、東南アジア・オセアニア投資ビーグルであるMEAコマーシャル・ホールディングス(MEACH)が40%、RMLが60%出資する。地上61階、地下4階建ての「グレードA+」のオフィスビルは、高さ276メートルで1月時点で完工済みのオフィスビルとしては最高層。敷地面積は9,700平方メートル、延べ床面積は11万6,000平方メートル。

オフィス棟は18~35階の低層階と37~57階の高層階の2つのゾーンからなる。オフィスの貸し付け面積は延べ5万7,000平方メートルで、現時点での占有率は55%と好調。商業棟には400席規模のフードコートも備えるほか、タイ初出店のテナントも入居する。占有率は90%で、年内にも100%に達する見通し。さらに来月、最上階にルーフトップバーが開業する予定で、外国人旅行者など幅広い層の呼び込みを狙う。

RMLのコーン最高経営責任者(CEO)は、首都バンコクの中でもプルンチットとチットロムエリアはオフィスの稼働率が85%と最も高いと指摘。年内にOCCの占有率を70%に引き上げるとの目標を掲げた。

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