京アニ事件の青葉被告に死刑判決 孫娘を亡くした男性、望んだ結果に「一安心した」

青葉真司被告

 京都アニメーション放火殺人事件で、駆け出しのアニメーターだった孫娘を亡くした京都府の祖父(73)は、この日午後、外出先で死刑判決の報を受けた。望んでいた結果に「一安心した」と静かに息を吐いた。

 事件後、祖父は「できるなら孫に会いたい」と、現場へ何度も足を運んだ。月日が流れても、やるせなさは消えず、初公判が迫った昨夏には「どうして。後のこと考えていたなら、あんなことはしないだろう。やれないだろう」と被告に対する思いを吐露していた。

 法廷での被告の言動に反省は感じられなかったという。ただ、判決が言い渡された時、うつむくようなそぶりを見せたと聞き、「反省を示したのかと、少し気持ちが楽になった」。自宅の居間に、今は亡き孫娘の写真を飾っている。「解決したよ、と報告してやりたい」と語った。

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