【韓国】GTX「C路線」着工、28年開通めど[運輸]

韓国国土交通省は25日、2028年末の開通を目指す首都圏広域急行鉄道(GTX)の「C路線」の着工式を開催した。

京畿道議政府市で開かれた着工記念式には、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領も出席。尹大統領は「GTX推進で国民の出退勤時間が画期的に短縮されるだけでなく、GTX—C路線によって新しいビジネスチャンスが生まれるだろう」と述べた。

C路線は、ソウル市の北方に位置する京畿道楊州市の徳亭駅からソウル市内を縦断し、京畿道果川市、水原市の水原駅を結ぶ総延長86.46キロメートル。敷設には4兆6,084億ウォン(約5,100億円)の事業費が投じられる。

開通すれば、楊州市や議政府市などの首都圏北部と、水原市など首都圏南部からソウル市内まで30分で移動できるようになり、出退勤時間の大幅な短縮やラッシュの緩和が期待されている。

韓国政府はまた、3月に開通予定のA路線と30年に開通予定のB路線、今回着工したC路線の3路線を延伸する方針も明らかにした。

■D・E・F路線も新設へ

C路線の着工に加えて、35年の開通を目標としているD・E・F路線の新設計画も明らかにした。

D路線は、仁川国際空港や京畿道金浦市からソウル市の漢江以南を通過して京畿道驪州市、江原道原州市につながる。E路線は仁川空港からソウル市北部を経由して京畿道南楊州市に抜ける。F路線は、ソウル市の外郭をぐるっと回る環状鉄道になる予定だ。計画をスムーズに進めるため、D・F路線については一部路線を早期に開通させる方針も示した。

韓国政府は、GTXの全路線が完成すれば135兆ウォンの経済効果と約50万人の雇用創出効果を見込んでいる。

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