月内に七尾へ県水供給 中心部・和倉、断水解消前倒しか

 石川県は25日、能登半島地震で損傷し、七尾市への供給が止まっている県水道用水(県水)について、1月末までに七尾市内へ送水できるめどが立ったと明らかにした。送水再開後、同市が各住宅に水を供給する水道管の破損状況を調査、修理を進め、断水解消を目指す。

 県によると、月内に送水できる見通しとなったのは七尾市の藤橋供給点。当初は2カ月以上かかるとみられていたが、損傷箇所が想定より少なく、大幅に前倒しした。これにより、4月以降と見込んでいた七尾市中心部や和倉地区の水道復旧も早まる可能性がある。能登島地区への送水再開時期は見通せていない。

 七尾市は自己水源と県水を使っており、市上下水道課の担当者は「県水が通ることで個別の水道管の調査に着手できる。順次、通水エリアを拡大していきたい」と話した。

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