「被災地は寒さが深刻」災害派遣医療チーム「DMAT」第3陣が能登へ 京都・南丹

辰巳院長(左)に激励されるDMATの医療従事者ら=南丹市八木町・京都中部総合医療センター

 京都府南丹市八木町の京都中部総合医療センターが、能登半島地震の被災地にDMAT(災害派遣医療チーム)の派遣を続けている。24日には、第3陣となる医師や看護師ら5人が石川県へと出発した。

 同センターは府の要請で4~7日と12~16日、金沢市にDMATを送った。地震の負傷者や能登半島の病院からの転院者がいったん搬送される石川県立中央病院で、正式な受け入れ先を決める情報収集や搬送に携わった。

 24日の出発式で、同センターの辰巳哲也院長は「被災地は寒さが深刻。助かる命を助けられるように能力を発揮して」と激励した。

 29日までで、任務は到着後に決まる。第1陣のメンバーでもあり現地入りは2度目となる看護師野村典子さん(43)は「前回は毎日数百人が搬送されてきて、情報の錯綜(さくそう)に苦労した。少しでも役に立ちたい」と話した。

 第4陣以降も、要請があれば随時派遣する。

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