NHKの連続テレビ小説「ブギウギ」で、青森県弘前市出身で元りんご娘ときの和海(なごみ)さんが青森ことばの指導を担当している。青森市名誉市民の歌手・淡谷のり子さん(1907~99年)がモデルの「茨田りつ子」役を演じる菊地凛子さんのせりふの言葉遣いやイントネーションを監修。今後は同ドラマに役者としても出演の予定があり、「青森を背負って頑張る」と意気込みを見せた。
和海さんは2010年からりんご娘のメンバーとしては最長の12年間、人気グループを支え22年に卒業した。関西に拠点を移し、モデル、俳優などの芸能活動を続けている。
和海さんは台本の原稿の言葉を修正したり、録音データを送ったりして、菊地さんに言い回しを教えている。「特に、感情が高まったり、とっさに独り言が出たりする場面で、津軽の言葉のニュアンスを交えています」と語った。
「和海として初のドラマ出演が朝ドラでとてもうれしい。最初は緊張やプレッシャーがあったが、撮影現場によく来ていたのでリラックスして楽しくできている」という。「県外に出て、まさか青森に関する仕事に携われるとは思っていなかった。自分の今後にも役立つ、貴重な経験をさせてもらっています」と話した。
NHK青森放送局による和海さんと菊地さんによるトークショーが2月29日、青森市のリンクモア平安閣市民ホール(青森市民ホール)で開かれる。入場無料で、同局のホームページから申し込める。締め切りは31日。問い合わせは同局(電話017-774-5111)へ。