ホロコースト犠牲者悼む 広島県福山市の記念館で式典 6か国とEUの大使ら集まる

国連が制定した「ホロコースト犠牲者」に関する国際デーを27日に控え、広島県福山市で追悼式典が開かれました。

第2次世界大戦中、ナチス・ドイツの迫害で多くのユダヤ人らの命が奪われました。26日は、リトアニアやドイツなどの6か国とEUの駐日大使らが福山市のホロコースト記念館に集まりました。

ホロコースト記念館 大塚信 理事長
「きょう、最もうれしく思っていますのは、未来を担う中学生・高校生たちが来てくれていることです。希望の光がいつも輝きますように」

記念館でガイド活動に取り組んでいる盈進中学・高校の生徒たちは各国の大使らに熱心に英語で被害の実相を語りかけました。

「記念室」の正面には、ガス室で犠牲になった人の15センチの靴が収められています。大使らは、ここでろうそくに火を灯し、黙とうして犠牲となった人々を悼みました。

欧州連合 ジャン・エリック・パケ 駐日特命全権大使
「わたしたちは、他者のことをもっと良く理解する。また受け止める。そしてそのために何かをする、そのような心を持つべきであると思います」

参加者は平和への思いを新たにしていました。

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