幻想雪の合掌家屋 南砺・菅沼ライトアップ 文化財防火デー

ライトアップされた雪の合掌家屋=南砺市の菅沼合掌造り集落

  ●台湾観光客ら歓声

 南砺市の世界遺産・菅沼合掌造り集落で26日、文化財防火デーに合わせた合掌家屋のライトアップが行われ、台湾を中心にした海外からの観光客が幻想的な雪景色を楽しんだ。

 菅沼世界遺産保存組合によると、春節(旧正月)休暇を前に台湾からの観光ツアー客はこの日のライトアップに、バス5台が訪れる予定だったが、能登半島地震の影響で3台がキャンセルになった。それでも、訪れた観光客からは歓声が上がり、スマホで雪景色を撮影していた。

 平中の生徒の提案で、今回初めて、屋根の葺き替え作業の映像を、雪で白く染まった屋根に投影するプロジェクションマッピングが行われた。

 2月3、4日も観光ツアー客向けに菅沼合掌造り集落でライトアップが行われる。同組合の西満組合長(74)は「冬の風物詩でもあり、観光客にアピールしていきたい」と話した。

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