“0.3ミリの感覚の違い” も… 広島カープ・坂倉将吾 職人たちと意見交わす「最高のバット&グラブ」

プロ野球選手の “道具” に関する話題です。大阪府のミズノ本社に、アンバサダー契約をするプロ野球選手が一堂に会した「ミズノブランドアンバサダーズミーティング」(2023年12月)―。広島カープでアンバサダーを務めている4人の選手( 會澤翼・菊池涼介・堂林翔太・坂倉将吾 )の姿がありました。

選手たちは、用意された新しいグラブのデザインの確認したり、実際につけて感覚を試してみたりして、今シーズンから使用する道具について意見交換をしました。

昨シーズン、ファーストミットの形を変えた堂林は、用意された新しいファーストミットをつけて、この表情…。

他球団の選手のミットをつけ、違いを確認していた坂倉は、今シーズンに向け、昨シーズンと同じ型と別の型、2つのミットの製作をミット職人の 橋本達也 クラフトマンにお願いしました。

ミズノテクニクス グラブ担当 橋本達也 クラフトマン
「(坂倉選手とは)シーズン中も何個かいろんなパターンを試しながら今回、やっと『これがぼくの形ですかね』みたいな話ができたので。サイズ感にこだわりを持っていて、何パターンか大きさにこだわって、大きくしたり小さくしたり、ここだけ大きくしたりっていうので今回の最終形を納めさせてもらって。通常のものに比べると少し大きいですが、彼にははまったみたいで、形はバチッと決まったようなイメージです。もともと使っている形が少し小さく、通常のものよりも浅いモデルになるんです。その浅いモデルを大きくすることで、浅くもありながら、使用過程で少し深さも出したいと。深く捕るタイプと、浅くて握り替えるというタイプの2つに分かれると思うんですけど、その両方のメリットを兼ね備えたみたいなイメージになっています」

広島カープ 坂倉将吾 選手
「(昨シーズン)最後の方、やっと固まってきたので、現段階ではそこまで変える必要ないかなという感じなので。特に変わりなくお願いしますということで話しました」

坂倉は、今シーズンに向け、バットの形状の改良にも取り組みます。11月に 西川龍馬 と岐阜県にあるバット工場を訪れ、バット職人の 名和民夫 クラフトマンに、より振りやすさを求めた改良を依頼しました。

坂倉将吾 選手
「グリップエンドの形だったりとか、グリップの太さだったりとか、ヘッドの部分のくり抜きだったりとかっていうのを見直して作ってもらったんですけど、“侍(ジャパン)” のときも、頼んだバットを使っていたんですけども、そこでも使っていて思うところがあったので、そのへんを今回は伝えて、また新しく作ってもらいます」

ミズノテクニクス バット担当 名和民夫 クラフトマン
「『グリップをもう少し改良したいです』っていうことでご要望いただいたので、それに関しては来週以降にそれを試して作らさせていただいて、またお手元に届けるということになると思います。(グリップを)ちょっと細くしたいなっていうようなことでしたので、その細くするのもどのぐらい細くするのか。0.3ミリなのか0.5ミリなのかっていうところがありますから、その辺をちょっと何種類か作らさせていただいて、送らせていただくということになるかと思います」

坂倉将吾 選手
「ぼくはもう振りやすさ重視なので、振りやすさと振り抜きのよさを全部、加味して、あと握った感じと、自分がチェックポイントとしているところがはまればいいかなと思っているので。もう今、何個か作っているので、その中でフィーリングの合うものを選べたらなと思っています」

◇ ◇ ◇

石田充 アナウンサー
道具にはいろんな数字が出てきました。0.3ミリ…、そういう世界なんですね。

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
わくわくしていますね、石田さん。

青山高治 キャスター
どういう興奮の仕方なんですか(笑)

田村友里 キャスター
それだけ繊細ってことですよね。

石田充 アナウンサー
フィーリングなんですけど、そういったミリ、さらに細かいサイズ感。

天谷宗一郎 さん
皮1枚で変わってくるんです。大きく変わってくるので。

青山高治 キャスター
そのこだわりが反映された道具が届くわけですね。

天谷宗一郎 さん
だからこそ、納得しているからこそ試合で思い切って表現できるんです。

(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)

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