山田高「やるからには優勝」、光星「明るく懸命プレー」 センバツ青森県勢2校、大舞台へみなぎる闘志

【写真上】センバツ出場の喜びを胸に、笑顔で記念写真に納まる青森山田高ナイン=26日午後4時4分、青森市の同校【同下】センバツ出場が決まり、喜びを爆発させる八戸学院光星高ナイン=26日午後3時59分、八戸市の同校

 「優勝を狙う」「一生懸命プレーする」。青森山田、八戸学院光星のセンバツ出場が決まった26日、両校の選手たちは大舞台に向けて気持ちを高ぶらせ、悲願の全国制覇を誓った。

 前回大会から学校長への電話連絡はなくなり、両校はインターネット中継で吉報を待った。青森山田では野球部員やマネジャー、兜森崇朗(たかあき)監督、澁谷良弥元監督ら約60人が大型スクリーンの前で待機し、校名が呼ばれると拍手で出場を喜んだ。

 大粒の雪が舞う中、グラウンドで行われた写真撮影では帽子を投げて歓喜に沸いたナイン。主将で捕手の橋場公祐(こうすけ)は「喜びよりもほっとした。守備でリズムをつくって攻撃につなげる持ち味を甲子園で見せたい。やるからには優勝を狙う」と力強く語った。

 選考委員会は関浩一郎、櫻田朔の両右腕を筆頭とした投手力を高く評価しており、関は「チームが勝てるピッチングをする。しっかり調整して戦い抜きたい」、櫻田は「小さい時からテレビの前で見ていた舞台に立てる。わくわくしている」と笑顔。主砲で内野手の原田純希(あつき)も「初めての大舞台。自分たちがやってきたことを100%発揮したい」と意気込んだ。

 これまで2度の出場はいずれも初戦負けといまだ白星がなく、兜森監督は「まずは初戦突破に全力で挑みたい」ときっぱり。県勢2校出場には「東北大会決勝のように、センバツでもお互いに勝ち進んで試合ができれば」と願った。

 八学光星でも野球部員90人や仲井宗基監督らが発表の瞬間を待った。出場が決まると選手たちからは「おお」という声が漏れ、喜びをかみしめていた。

 仲井監督は「選手たちが力を発揮して勝ち進んでいけるよう、じっくり調整をして大会に臨みたい」と決意。県勢2校の選出についても「青森県のレベルが高い証拠。互いに刺激し合いながら、盛り上げていきたい」と話した。

 主将で外野手の砂子田陽士は「投手力が高く、うまく打線がかみ合えばどこにも負けないチームになる。全国制覇を目指し、明るく一生懸命プレーしたい」。内野手の小笠原由宇も「(自分は)甘い球を一発で仕留められるバッター。(勝ち上がって)毎試合1本はヒットを打ちたい」と目標を語った。春夏合わせて3度目の甲子園出場となる主戦の洗平比呂は「(校名を)呼ばれて安心した。完封勝利を目標に、少しでも球威を上げていきたい」と闘志を燃やした。

▼青森に優勝旗を/宮下宗一郎知事

 両校とも選抜大会優勝を目指して、これまでの努力の成果を思う存分発揮してほしい。青森に紫紺の優勝旗を持ち帰ってくれることを期待する。両校の活躍を県民一丸となって応援している。頑張れ! 青森山田高校、八戸学院光星高校。

▼市民と快進撃期待/西秀記青森市長

 秋の東北大会を制した雄姿を甲子園で見られることが楽しみ。東北の代表、青森市の代表としてチーム一丸となり、練習の成果を十分に発揮し、最後まで諦めず、はつらつプレーで山田旋風を巻き起こして。市民と共に快進撃を期待している。

▼元気と勇気届けて/熊谷雄一八戸市長

 日頃の厳しい練習が実を結び、甲子園出場を果たされたことに市民を代表し、心よりお祝いする。これまでサポートしてくれた多くの方々への感謝を忘れずに、はつらつとしたプレーで県民に元気と勇気を届けてくれると願っている。

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