青森県産サバ、サーモン生かした駅弁、乗客らの投票で「エリア賞」に 三沢市「三咲羽や」

エリア賞を受賞した「青森のぜいたく弁当」
エリア賞を受賞し、笑顔を見せる「三咲羽や」の関係者

 JR東日本管内で人気ナンバーワンの駅弁を決めるコンテスト「駅弁味の陣2023」で、青森県三沢市の「三咲羽(みさわ)や」が製造した弁当が、北東北地区で最も高い評価となるエリア賞を受賞した。社員は「賞を励みに、多くの人に魅力あふれる弁当を届けていきたい」と意気込んでいる。

 受賞した「青森のぜいたく弁当」は10年前から販売されている人気商品。八戸前沖さばと海峡サーモンのにぎりずし計8貫がメインで、ニンニクみそやクリームチーズなどを使い味付けに工夫を凝らしている。三沢自慢のゴボウを入れた昆布巻きやゴボウ漬けも好評。地元の食材をふんだんに使っているのが特長だ。

 コンテストは乗客らによるインターネット上の投票で行われた。青森のぜいたく弁当は上位の選から惜しくも漏れたものの、青森県、秋田、岩手3県の中で最も高い評価を得た。同社は2017年度以降、新型コロナウイルスの影響で中止となった21年度を除き、味覚賞や盛付(もりつけ)賞といった賞を毎年獲得している。

 同社で25日、賞の贈呈式が行われ、JR盛岡支社社員から賞状やトロフィーを受け取った柳田亜希子取締役(58)らは大喜び。柳田取締役は「深夜から朝方まで毎日一生懸命働いてくれるスタッフのおかげ」と感謝しながら、一層の地域貢献を誓った。

 青森のぜいたく弁当は1550円(税込み)。新青森駅や八戸駅などで手に入る。三沢市中央町の店頭では予約販売を受け付けている。

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