尊富士(青森・五所川原市出身)千秋楽待たずに十両優勝/大相撲初場所

 大相撲初場所は14日目の27日、新十両の尊富士(青森県五所川原市出身、伊勢ケ浜部屋)が12勝2敗として後続に2差をつけ、千秋楽を待たずに十両優勝を決めた。

 新十両での優勝は2022年秋場所の栃武蔵以来、県勢の十両制覇は同年夏場所の錦富士(十和田市出身)以来となる。

 同年秋場所初土俵の尊富士は序ノ口の同年九州場所、序二段の23年初場所を連続で全勝優勝。三段目まで各1場所で通過した。十両昇進までの所要8場所は年6場所制となった1958(昭和33)年以降、初土俵では7位のスピード出世。今場所は9日目まで負けなしで、戦後15日制が定着した49(同24)年5月の夏場所以降、新十両初日からの連勝最長記録に並んだ。

 尊富士は「自分の相撲を信じて土俵に上がった。素直にうれしい」と語った。

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