栃木県内各地で火災相次ぐ 野焼き燃え移り小屋全焼、山林で3500平方メートル焼ける火災も

 県内は28日、各地で火災が相次いだ。野火焼きなどの火が燃え移ったとみられるケースが目立った。

 午後2時半ごろ、大田原市倉骨の田んぼで農業男性(68)が野火焼きをしていたところ、衣服に火が燃え移った。大田原署によると、男性は全身にやけどを負った。

 大田原市小滝では午前9時20分ごろ、会社員男性(62)方の鳥小屋に、野火焼きの火が燃え移ったのを、近所住民が目撃。小屋は全焼した。使われておらず、鳥はいなかった。同署によると、隣接する畑で男性(65)が、のり面を野火焼きしていたという。

 午前11時ごろには鹿沼市上日向、介護士女性(51)方敷地内で炎が上がっているのを、近隣住民が見つけた。プレハブ物置の壁の一部と下草約600平方メートルを焼いた。鹿沼署によると、近くで落ち葉を燃やしていた。

 午後0時55分ごろには、高根沢町飯室の田んぼで「土手が燃えている」と通行人が119番した。パイロン1本などを焼いた。さくら署によると、土手では芝焼きが行われていた。茂木町野田の山林でも下草約3500平方メートルが焼ける火災があった。

 栃木署によると、午前11時半ごろ、栃木市大光寺町の資材置き場から黒煙が上がっているのを、近隣住民が発見。資材置き場内のタイヤなどを焼いた。周辺では自治会が消防に連絡した上で下草を燃やしており、目を離した隙に燃え移ったという。壬生町安塚では正午ごろ、近隣住民が「火が燃え広がっている」と119番した。別の住民が下草を燃やしていた。

 小山市喜沢の畑でも昼ごろ、下草約100平方メートルを焼いた。同市網戸では午前10時10分ごろ、畑脇に駐車中の軽トラックが燃えているのを、通行人が見つけた。1台を全焼した。

 那珂川町三輪では午後5時55分ごろ、設備業男性(47)が「自宅の網戸が溶けている」と110番した。網戸約0.24平方メートルを焼いた。那珂川署によると、近くで野焼きがあったという。

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