ヨシ原のかなたに...富士山 コウノトリとの写真狙うカメラマンも多く 渡良瀬スケッチ⑧

澄んだ空に顔を出した富士山

 厳しい寒さが続く渡良瀬遊水地。地面に霜が降りたり、池内水路に氷が張ったりして冬の装いになっている。湿度低下などの影響により、よく晴れた日には約130キロ離れた富士山を見ることができる。

 北東部にある栃木市の「部屋南部桜づつみ公園」と小山市の「生井桜づつみ公園」は、国土交通省の「関東の富士見百景」に選定されている。富士山を背景に営巣した国特別天然記念物コウノトリの写真を狙うカメラマンも多く訪れる。

 県内が降雪に見舞われた13日、遊水地周辺にも雪が積もった。一転して快晴となった翌日、日の出時刻の午前6時50分ごろに足を運ぶと、ヨシ原や木々がうっすらと雪化粧し、澄み切った空のかなたには富士山が顔を出していた。

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