「凍み餅」おいしくなぁれ 朝日で製造最盛期

カーテン状に餅をつるして寒風にさらす凍み餅作り=朝日町和合

 朝日町和合で保存食の「凍(し)み餅」作りが最盛期を迎えている。パイプで組んだ干し場に、カーテン状に所狭しとつるした餅を寒風にさらし、春までに伝統の味を生み出す。

 2016年に設立した「ぱれっと企業組合」(岡崎優子代表)の約10人が、JAさがえ西村山の加工施設の一角で製造している。町産米をついて作った餅を型枠に入れ、屋外で凍らせた後、切り分けてひもで編み上げる。1カ月半~2カ月寒風にさらし、乾燥後は冷蔵庫で保存する。注文に応じて油で揚げ、しょうゆベースのたれに絡めて提供する。今年は3月末までに約6万個の出荷を見込む。

 今月6日から作業が始まったが、暖冬の影響で、屋外で凍らせる作業が難航しているという。製造担当の長岡定子さん(71)は「例年になく大変だが、おいしい凍み餅を提供できるように、製造者全員で丹精込めて作る」と話していた。3月初めから道の駅あさひまち「りんごの森」やりんご温泉などで販売する予定。

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