「命の水届ける」青森市職員と給水車、石川県珠洲市と七尾市に派遣

西市長(左端)に被災者支援へ向けた決意を語る佐藤主幹=29日、青森市役所

 能登半島地震により広範囲で断水が続いている石川県珠洲市、七尾市に青森市が職員と給水車を派遣することになり、市が29日、市役所本庁舎で派遣職員の激励式を行った。30日に現地入りし、計16人が交代しながら給水活動を行う。

 水道部総務課によると、日本水道協会東北地方支部から17日付で協会県支部に派遣要請があり、第1陣として同市が職員4人とタンクローリー給水車など車両2台を送る。病院や避難所への給水を担うという。

 激励式で西秀記市長は「現地ではいまだ多くの人が被災の痛手と向き合っている。鋭意取り組んでほしい」とあいさつ。同部施設課の佐藤学主幹が「被災地の皆さんに寄り添いながら、命の水を届けるため、しっかりと活動する」と決意を述べた。佐藤主幹ら4人は30日早朝に出発する。

 総務課によると、29日時点で珠洲市の約4800戸、七尾市の約1万5100戸が断水している。青森市の派遣期間は2月13日まで。その後は、八戸圏域水道企業団、弘前市の職員・車両が順次、現地で給水活動に取り組む予定。

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