「地区のずっと向こうまで…10人くらいは盗まれている」狙われた「縞鋼板」80枚以上盗まれる 隣の山梨では100枚被害=静岡・伊豆の国市

「縞鋼板」と呼ばれる道路の側溝のふたが1月に入って、イチゴの産地・静岡県伊豆の国市で相次いでいます。そして、同様の盗難被害は、隣の山梨県のイチゴ農家からも報告されていることが分かりました。

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<JAふじ伊豆 伊豆の国苺委員会 飯田寿夫委員長>
Q盗難の被害があったと聞いたんですが?
「今月中旬に盗難に遭い合計8枚盗まれた」

伊豆の国市でイチゴ農家の代表をつとめる飯田寿夫さん。1月14日、ビニールハウスの前に設置していた「縞鋼板」が盗まれたことに気付きました。

<JAふじ伊豆 伊豆の国苺委員会 飯田寿夫委員長>
「その時に持っていかれなかったヤツ、唯一残っていた」

盗難被害に遭った「縞鋼板」は8枚。飯田さんは警察に被害を届け出ました。被害は飯田さんのイチゴハウスだけに留まりませんでした。

<JAふじ伊豆 伊豆の国苺委員会 飯田寿夫委員長>
「ここの地区、ずっと向こうまでそうなんですけど。知っている限りでは、10人くらいは盗まれていると思います」

飯田さんのイチゴハウスのある南條地区周辺では、生産者など約20人、計80枚以上の「縞鋼板」の盗難被害が確認されました。

<JAふじ伊豆 伊豆の国苺委員会 飯田寿夫委員長>
「散歩する人も多くて、暗くなってから散歩すると落ちたりすることもある。車が落ちる可能性だってあるんで、危ない」

車や農業用の機械が側溝に落ちる恐れもあり、農作業に遅れが出ないかと心配は尽きません。そして、「縞鋼板」の盗難被害はお隣・山梨県でも起きていました。

<被害を見つけた農家>
「ここが入り口なので、ここから行くのですが…あれっ?そこで気が付いた。足を置くところがない。普通だったら鉄板があり、ハウスに入る」

山梨県中央市で確認された「縞鋼板」の盗難被害は約100枚。被害にあったのは、同じくイチゴ農家。そして、盗難被害に最初に気付いたのは1月17日と、伊豆の国市での発覚時期とほぼ同じ時期です。これは、ただの偶然なのでしょうか。

<JAふじ伊豆 伊豆の国苺委員会 飯田寿夫委員長>
「いま、盗難が流行っていることを知らせないと。みなさんが『何か変な人がハウスの前にいる』とか『何か物色している』ということを注意してもらえる。泥棒も遠慮するんじゃないですかね」

JAふじ伊豆は南條地区から3キロほど離れた原木地区でも、盗難被害が相次いでいるとして注意を呼び掛けています。

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