DMOさくらんぼ山形(会長・佐藤孝弘山形市長)は、県の花・紅花の花弁を乾燥させた「乱花」を使った食事や菓子を事業者と共に開発した。新商品発表会を30日、山形市の道の駅やまがた蔵王で開いた。
同DMOは村山地域7市7町でつくる観光地域づくり法人。このうち山形、中山、河北の3市町が昨年度から、観光分野で活用できる飲食関連の商品開発を進めてきた。
新商品は乱花を飾りとして採用したほか、水に溶ける黄色の色素を生かして鮮やかな見た目で引き付けるものもある。発表会に参加した観光関係者ら約50人はレモングラスやミカンの皮と合わせたハーブティー、乱花を散らして彩りを加えた茶わん蒸しやカレーライスなどを試食した。
飲食店などでは乱花の需要が高いものの、数量の確保が課題という。参加した県紅花生産組合連合会の大内理加会長は「需要に合わせて生産量は増やせる」と話した。
新商品のうち、スロージャム道の駅やまがた蔵王店では紅花ビーフカレー(1080円)と紅花生カヌレ(450円)を提供している。クラシックカフェ(山形市七日町)ではアロニアベリーのチーズケーキ(1ホールで5千円)を出している。