一足早い、花見の宴 東根のサクランボ加温栽培用ハウス

サクランボの花が咲くハウス内で、関係者が一足早い春の雰囲気を楽しんだ「花見の宴」=東根市神町南1丁目

 サクランボの花が咲いた加温栽培用ハウスを会場とした「花見の宴(うたげ)」が30日、東根市神町南1丁目の園地で開かれ、出席者が一足早い「春」を楽しんだ。

 JAさくらんぼひがしね加温さくらんぼ生産組合長の須藤一元さん(58)のハウス内は暖かく「佐藤錦」などが白い花を広げていた。生産者や行政の担当者、市場関係者ら約50人が参加し、今季の高価格販売などに期待を膨らませた。

 会場のハウス内は1月中旬に開花し、日中が18~20度、夜間は6度前後になるように管理している。例年より気温が高く、日照時間も長い日が続き、屋根を開けて熱を逃がすなど温度管理に細心の注意を払っているという。須藤さんは「甘くておいしいサクランボをつくり、お客さんに喜んでもらいたい」と話した。

 同JA(松浦洋二組合長)と同生産組合が主催した。早いハウスでは2月下旬から「紅さやか」、3月上旬からは「佐藤錦」の出荷が始まる見通し。

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