23年の犯罪増加の主因は詐欺増加

香港警察は1月29日、2023年通年の犯罪統計を発表した。同日付政府公報によると、23年に香港で起きた犯罪件数は前年比29%増の9万276件だった。犯罪件数が増えた主な原因は詐欺事件が増加したため。詐欺事件は犯罪総数の44%を占めており、犯罪全体の検挙率は31・1%であるものの、詐欺事件を除いた場合には検挙率は46・2%に達するという。詐欺事件は前年比43%増の3万9824件で、その7割がネット関連のものだ。詐欺による被害総額は90億ドルに上る。一方、香港版国家安全法の施行以降23年末までに同法にかかわる案件で逮捕されたのは290人、うち約6割が検挙されたという。

© HKP