企業の地球温暖化対策を公開 岩手県、HPに優良事例やノウハウ

 岩手県は、県内事業者が取り組む地球温暖化対策の公表を始めた。再生可能エネルギーや省エネ施策の効果、二酸化炭素(CO2)の排出削減量などをホームページ(HP)で公開。ノウハウを共有し、優良事例を広めることで脱炭素化の加速につなげる。

 エネルギー使用量または自動車保有台数が多い事業者は、条例で温暖化対策計画と実施状況届出書(通称・いわて脱炭素経営カルテ)の提出が義務付けられる。これまでは資料として保管していたが、2023年度に届出書を提出した199事業者のうち、同意を得た118(59.3%)を掲載した。

 HPでは優良事例として複数の取り組みをピックアップしている。守山乳業葛巻工場は、フォークリフトの大半をガソリンを使わないバッテリー車に更新。充電に使う電力は100%再エネで賄うことで、22年度のCO2排出量を前年度比44%削減できたと報告した。

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