買って食べて富山を応援 都内の日本橋とやま館、売り上げの一部を義援金に

被災した氷見市の店の商品を並べた企画コーナー=日本橋とやま館

 能登半島地震の発生から1カ月となり、東京の富山県アンテナショップ・日本橋とやま館には、買い物で富山県内の被災店舗を支援する人が増えている。応援企画に協力する人が多く、1月の売り上げが例年の約1.7倍に増加。一部を義援金として富山県内の被災地に贈る。

 地震の影響で営業が困難になったほか、外出を控える住民の増加や観光客の減少などで打撃を受けた県内の店が少なくない。同館は1月中旬から、県内で被災した店舗の商品を扱う「買って応援 食べて応援」を行っている。

 イワシやイカの干物、ロールケーキ、まんじゅうなど氷見市の商品を販売。取引がない店の商品も支援のため並べている。1月の売り上げが多かった日は企画商品が売れ、前年同時期の約4倍に上った。田崎博勝館長は「支援の輪が広がっていると感じる。長く応援してもらえるよう東京の人を富山とつなげていきたい」と話した。企画は当面続ける予定。

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