岩手県内強風、建物に被害 陸前高田で男性けが、交通に乱れ

強風で剥がされ、歩道をふさいだ民家のトタン屋根=1日午後1時1分、盛岡市山岸(近隣住民提供)

 1日の岩手県内は、発達した低気圧の影響で強風に見舞われ、県内全域に暴風警報が出された。陸前高田市で50代男性が転倒して軽傷を負ったほか、建物被害、鉄道ダイヤの乱れや空の便の欠航などが頻発した。

 午後6時までの最大瞬間風速は遠野26.6メートル、花巻25.2メートルで、ともに2月の観測史上最大を記録。宮古・川井29.9メートル、大船渡26.0メートル、盛岡20.9メートルなど。

 県によると、男性は小屋の屋根を修理していた際、強風にあおられ転倒して軽いけがをした。建物被害は住家4棟、非住家2棟。

 盛岡市山岸では民家のトタン屋根が剥がれ、山岸小の校庭近くに落下した。

 東北新幹線は上下11本が最大35分遅れ、約4400人に影響した。JRの在来線は釜石、山田、北上、東北の4路線で計30本が運休や区間運休。三陸鉄道リアス線も区間運休や遅れが発生した。

 花巻空港発着便は日本航空3路線の13便が欠航し、1便が引き返した。フジドリームエアラインズ(FDA)の名古屋線は5便が欠航、1便が引き返した。

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