「危機感を持ってほしい」若者にまん延する大麻…広島市の大学で薬物に関する研修 県内ではサッカー部員4人が大麻所持などの疑いで逮捕される事件も

大学生の大麻所持事件が相次いでいることを受けて、広島市の大学で2日、学生が薬物犯罪の現状を学びました。

大麻をめぐっては、福山大学学友会のサッカー部員4人が、1日までに所持したなどとして逮捕されています。これを受けてサッカー部は、天皇杯大学予選への出場を辞退し、対外試合を含めた活動も自粛しています。

福山大学の事件を受けて、広島市にある広島経済大学は、毎年行われている部やサークルの責任者向けの講習会に、「大学生の薬物犯罪」に関する研修を加えました。

講師は、県警で大麻事件を担当する捜査員です。実際に流通している大麻の写真や、少年の検挙数が増加傾向にあることなどを示して、薬物に手を出す危険性や、誘われた場合には”断る勇気”を持つことを伝えました。

県警 組織犯罪対策第三課 隅田孝行 警部
「やはり薬物は絶対にダメということ。そういった機会に誘われたら、その場から逃げる、誘いは絶対に断っていただきたい。薬物が身近なところまで来ている状況なので、危機感を持ってもらいたい」

広島経済大学 サッカー部 杉山飛羽 主将
「直接対戦したチームでもあり、同じ競技でもある。ニュースを見たときはすごく驚いた。自分はキャプテンとして、周りに対しても薬物がダメだということ、コミュニケーションをとるっていうことをしていかなければと思った」

県内では、広島大学が全学生を対象に注意喚起をしているほか、部活動やサークル向けの講習会を実施する大学もあります。

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