朝鮮人追悼碑の撤去終了、群馬 管理側応じず、県が代執行

群馬県高崎市の県立公園「群馬の森」で、朝鮮人追悼碑の撤去工事の行政代執行終了を宣言する県職員=2日午前(群馬県提供)

 群馬県は2日、同県高崎市の県立公園「群馬の森」に市民団体が県の許可を得て設置した朝鮮人労働者の追悼碑の撤去工事を終えた。県が設置を不許可にし、碑を管理する後継の市民団体に撤去を求めたが応じなかったため、1月29日から行政代執行で工事していた。

 県はコンクリート製の碑やその土台を撤去し、碑文を記した金属プレートなどは後継団体「『記憶 反省 そして友好』の追悼碑を守る会」に返却した。費用は守る会側に請求する。当初、11日まで群馬の森を閉園する予定だったが、園内の安全が確保でき次第開園する。

 碑は太平洋戦争中の朝鮮人労働者を追悼、2004年に設置された。

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