マリンバで中高生4人が全国コン同時金賞 宇都宮の音楽教室 切磋琢磨の努力結実

(右から)マリンバを指導する高橋代表と、金賞を受賞した大橋さん、月橋さん、坂本さん、石原さん

 【宇都宮】市内の音楽教室「ミュージックスタジオ タカハシ」でマリンバを習う中高生4人が、昨年12月の「中学生・高校生のための第20回日本管弦打楽器ソロ・コンテスト」(東邦音楽大主催)の打楽器の部で金賞に輝いた。同教室で出場した全員が金賞を同時受賞するのは初めてで、高橋美智(たかはしみさと)代表は「子どもたちの努力のたまもの」とたたえた。

 4人は姿川中1年大橋叶(おおはしかなう)さん(13)、陽南中3年月橋玲奈(つきはしれいな)さん(15)、作新学院高1年坂本万歩(さかもとまほ)さん(16)、宇都宮短大付属高2年石原弦季(いしはらげんき)さん(17)。

 グランプリ・クリスタルミューズ賞も獲得した大橋さんは「中学に上がってライバルも大勢いる中で信じられない」と驚きを隠さない。審査員からは「緊張感のある素晴らしい空気感が出ていた」と評価された。

 高校受験と並行する月橋さんは「両立は難しかったので励みになる」。高い技術力を持つ坂本さんは「ホールでの響きを意識した」と振り返る。マリンバ歴3年での受賞に石原さんは「すごく練習したので努力が報われた」と喜んだ。

 マリンバの魅力について4人とも音色や演奏に個性が出ることを挙げ、将来は「マリンバや音楽に関わりたい」と声をそろえる。

 高橋代表は音大卒業後に指導を始め、「人とのつながりを大切に、お互いを高め合う」練習法がモットーという。今回の4人も切磋琢磨(せっさたくま)しており、「目標を高く持つことも大切なので、次の大会でも頑張ってほしい」と期待を寄せた。

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