棋王戦、富山県魚津市で4日に第1局 藤井八冠に伊藤七段挑む

 将棋のタイトル戦、第49期棋王戦コナミグループ杯(北日本新聞社など主催、協賛社・大塚製薬)は4日、富山県魚津市の新川文化ホールで5番勝負第1局が行われる。八大タイトルを独占する藤井聡太棋王(21)=竜王・名人・王位・叡王・王座・王将・棋聖との八冠=に、初タイトルを狙う伊藤匠七段(21)が挑戦する。藤井棋王、伊藤七段とも県内で対局するのは初めて。北日本新聞創刊140周年記念事業。

 同学年の両者が対決する今シリーズ。藤井棋王は第48期にタイトルを獲得し、初防衛が懸かる。伊藤七段は敗者復活戦から勝ち上がり、棋王初挑戦を決めた。両者のタイトル戦での対決は2度目。昨年の竜王戦7番勝負では、藤井竜王が4勝0敗で防衛を果たした。

 県内で棋王戦が行われるのは2019年の第44期以来5年ぶり。午前9時に始まり、午後1時から村田顕弘六段(37)=魚津市出身、服部慎一郎六段(24)=富山市出身、野原未蘭女流初段(20)=同=を迎えて大盤解説会を行う。指導対局もある。第1局の模様はインターネットテレビ「ABEMA」で生中継するほか、日本将棋連盟の公式サイトで棋譜中継を見ることができる。

 3日はホテルグランミラージュで前夜祭、新川文化ホールで県内の小中学生を対象にした記念大会「ミラたん杯こども棋王戦」を開く。

© 株式会社北日本新聞社