避難所の「生活不活発病」予防へ 長崎から作業療法士ら専門チームを能登半島地震被災地へ派遣

石川県への出発を報告する長崎JRATメンバー=県庁

 能登半島地震の避難所で高齢者らが身体を動かさず筋力や認知機能の低下などに陥る「生活不活発病」を予防しようと、長崎災害リハビリテーション推進協議会(長崎JRAT)は2日、専門チームを被災地の石川県に派遣すると発表した。
 長崎JRATは長崎県内57の病院や介護施設などで構成。石川JRATから派遣要請を受けた。第1陣(3~7日)は長崎リハビリテーション病院(長崎市)や長崎北病院(同)の作業療法士、理学療法士の4人。避難所で生活環境整備、高齢者の運動・認知機能の低下予防支援などを行う。
 4人は県庁で新田惇一福祉保健部長に出発を報告。理学療法士の中島龍星さん(47)は「まだまだ(支援の)手が届いていない避難所もある。日頃培った知識を生かせれば」と決意を述べた。

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