eスポーツで地域活性化を 長崎県庁で市民向け勉強会

eスポーツについて講演する「かげっち」こと影澤氏=県庁

 長崎県スポーツコミッション(会長・大石賢吾知事)は2日、eスポーツを活用し、地域課題解決を図るため、県庁で市民向けの勉強会を開催。eスポーツのイベントプロデューサーの影澤潤一氏が、本県への期待と課題などを講演した。
 影澤氏は「かげっち」という名前でプレーヤーとしても活躍。NTT東日本で働く傍ら、講演やイベントの主催者としても活動し、全国で月40回程度大会を開いている。同社ではeスポーツ事業立ち上げのプロジェクトリーダーも務めた。
 講演で、日本の市場規模は125億円に到達し、地域の人口減少や活性化など課題解決の糸口にもなると説明。本県はeスポーツの機運が高まりつつあるものの、どこの誰が、何のゲームを好きなのかなど、ニーズ調査が不足していると指摘。「軽視する人も多い。自分が好きなことに置き換えて考え、正しく理解することが大切」と述べた。
 オンラインを含め約100人が聴講。長崎総合科学大の藤原章准教授らによる教育者の立場からの講演もあった。

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