壁画で「がんばれ能登」 小矢部・北蟹谷地区の親子ら 国道359号沿いに動物や花

壁画の出来栄えを確認する参加者=小矢部市の村の駅きたかんだの郷

 小矢部市北蟹谷(かんだ)地区の親子ら約30人は3日、同市末友の農産物直売所「村の駅きたかんだの郷」で、能登半島地震の被災者にエールを送る壁画制作に取り組んだ。国道359号からよく見えるコンクリート壁2カ所に動物や花などを大きく描き、一日も早い復興に願いを込めた。

 村の駅の渋谷正明駅長(75)の提案を受け、北蟹谷地区自治振興会と北蟹谷公民館などが連携して制作に当たった。壁にはこれまで東日本大震災の被災者を励ます絵が描かれていた。

 金沢美大で工業デザインを専攻した丸山直人北蟹谷公民館長が描き方などを助言した。参加者は見附島(珠洲市)や蟹谷の地名の由来となったカニなどをアクリル絵の具で描いた。手形で「のと」の文字を表現し、「がんばれ能登」「がんばろう北蟹谷」などのメッセージも添えた。

 シャチやサメなどの絵を描いた山田千惺(ちさと)君(7)=蟹谷小2年=は「きれいに描けて良かった。1日でも早く能登が元気になってほしい」と話した。

 4日と10日にも絵を追加し、完成させる。丸山館長は「のびのびとした絵が多かった。作品に込めた子どもたちの思いが多くの人に届いてほしい」と話した。

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