石動曳山祭通常開催へ 連盟が総会 全11基、地震被害なし

就任あいさつをする吉田会長(左から3人目)=小矢部市商工会館

  ●新会長に吉田氏

 石動曳山(ひきやま)連盟の総会は4日、小矢部市商工会館で役員ら約40人が出席して開かれた。全11基の曳山や山蔵に能登半島地震による大きな被害は確認されておらず、現時点では石動曳山祭は4月29日に通常開催する方針とした。新会長に吉田常良氏(63)=新富町=を選んだ。

 吉田会長は「地震の影響で祭りの開催が難しい地域もある中、曳山巡行が可能な環境にあることはありがたく、やめる選択肢はないと思う」と述べた。今後、各山町と情報交換を重ね、コロナ禍で5年ぶりとなる11基の一斉巡行を目指す。

 就任あいさつでは「石動のまちが祭りを通じ、いかに盛り上がるかが大事で、今後も各山町の協力をお願いしたい」と述べた。桜井森夫市長が祝辞で「祭りの開催は復興の象徴。曳山への熱い思いとリーダーシップで盛り上げてほしい」と期待を寄せた。

 役員の任期は2年で、会長を除く役員は次の皆さん。

 ▽相談役 赤野周右▽顧問 吉田康弘▽副会長 宇田正一、池田進一、坂田明雄▽監事 高瀬輝一、本田稔▽幹事 後本雅裕、綾藤隆、萩原源作、岩崎秀明、森井俊一、野坂吉晴

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