【早出し】昭和基地と生で交信 山形の小中学生・本紙記者、活動伝える

南極・昭和基地の小田信博記者と交信し、質問する子どもたち=山形市・街なかメタベース

 第65次南極観測隊に同行している山形新聞報道部の小田信博記者のライブリポート「南極の今」が4日、昭和基地と山形市の本紙デジタル発信拠点「街なかメタベース」をつないで行われた。小田記者は南極の現状や観測隊の活動の様子を伝え、街なかメタベースの小中学生に「地球の未来のため自然環境について考え行動してほしい」と語りかけた。

 県内の小中学生17人が参加した。小田記者との交信の様子はユーチューブの本紙公式チャンネル「Press Yamashin」でライブ配信された。

 小田記者は南極で撮影した写真や動画を示しながら、氷河やペンギンの現状、南極観測の意義を解説し、「南極は地球の健康度を測るバロメーター。山形にいても海や大気の変化を自分ごととして受け止めてもらいたい」と強調した。

 子どもたちからは観測隊の生活や地球温暖化に関する質問が相次いだ。米沢市興譲小2年の遠藤理紗子さん(8)は「排出ガスがない南極の氷で作ったかき氷はおいしかったと聞いた。私も南極に行って食べたい」と笑顔を見せた。山形市蔵王一小3年の岩城群君(9)は「観測隊員は宇宙食みたいなのを食べてるのかと思った。日本のいつもの食事と同じなんだって」と驚いていた。

 ともに山形一小4年の佐藤慶太君(10)は「南極には岩が見える場所や、でこぼこした場所もあることを知った」と話し、仲矢侑真君(10)は「温暖化を止めるにはどうしたらいいか考えたい」と気づきを得た様子だった。

 ライブ配信は国立極地研究所の協力で昭和基地の通信回線を借りて行った。「Press Yamashin」で再生できる。

© 株式会社山形新聞社