無病息災、龍神に祈り 鶴岡・善宝寺「お水取り式」

龍神にささげる沢の水をくむ参拝者=鶴岡市・善宝寺

 海の守り神・龍神を守護神とする鶴岡市の善宝寺(水口道雄住職)で4日、立春恒例の行事で、龍神に清らかな水をささげ一年の無事を祈る「お水取り式」が行われた。僧侶や参拝者が沢水をくみ、無病息災や家内安全などを願った。

 「貝喰(かいばみ)の池」そばにある奥の院龍神堂で僧侶が経を唱えた後、参拝者と一緒に沢水が流れる裏手の森に歩いた。参拝者は厳かな雰囲気の中で代わる代わるひしゃくで水をくみ、朱色のおけに丁寧に注いだ。水が入ったおけを僧侶たちが手に持ち、参拝者と共に本堂まで運び、奉納した。

 お水取り式に初めて参加したという会社役員結城明裕さん(61)=仙台市太白区=は「家庭円満と会社の経営がうまくいくよう願いを込めた」と話していた。

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