ヒカンザクラ、かれんに 雲仙・鍋島邸 代々伝わるひな人形も初公開 長崎

濃いピンク色の花で見物客を楽しませるヒカンザクラ=雲仙市、鍋島邸

 長崎県雲仙市国見町の武家町、神代小路(くうじ)地区で約60本のヒカンザクラが見頃を迎えている。国の重要文化財、旧鍋島家住宅(鍋島邸)では、庭にある古木のつぼみがほころび、濃いピンク色のかれんな花が見物客を楽しませている。今年は鍋島家に代々受け継がれてきた大正時代のひな人形を初公開している。
 同地区は江戸時代の旧佐賀藩所領の飛び地で、武家屋敷や古民家が残る国の重要伝統的建造物群保存地区。
 ヒカンザクラは花が下向きに咲くのが特徴。長崎市から訪れた女子大学生(22)は「初めて見た。下を向いて咲き、きれい」と話した。地元住民によると、地区内でばらつきがあるが1月下旬から咲き始めた木もあるという。3月上旬頃まで楽しめそう。
 ひな人形は3月29日まで邸内一室に展示。鍋島邸の入場料は一般300円、小中高校生200円。2月は5日が休館。

© 株式会社長崎新聞社