茂木産ヒノキの積み木「もっくいっく」商標登録 エコなおもちゃで知名度向上へ

商標登録証を持つ(左から)東海林さん、為永さんと、「もっくいっく」を持つ古内さん

 【茂木】町職員でつくる地域商社の社団法人「Social Up Motegi」(ソーシャルアップもてぎ、略称・SUM)は、販売する町産ヒノキの間伐材を使った積み木「もっくいっく」を商標登録した。これを機に、自然環境や林業の将来も考えるきっかけになるエコなおもちゃとして拡販につなげたい考えだ。

 もっくいっくは、長さ120ミリ、幅・厚さ24ミリのものと、厚さ半分の12ミリのものの2種で無塗装のまま86ピースを箱に収めてある。

 茂木家具建具組合に製造委託して2014年に製品化し、店頭と通販で販売してきたほか、町のふるさと納税の返礼品や木が好きな人を育てる「木育」の一環で、幼児に町有林材の品を贈る町の「ウッドスタート」事業にも使っている。

 商標登録したのは、製品名「もっくいっく」とローマ字表記の「MOKKU IKKU」。製品の卸先が客に販売しやすくするための別の区分でも登録した。

 価格は1セット5500円で、道の駅もてぎで販売も行っているが知名度が依然低いのが悩みだ。同法人の東海林(しょうじ)帆(ひろし)理事は「子どものうちから木に触れてほしい。登録で販売に弾みをつけたい」としている。

 製造する同組合の古内健作(ふるうちけんさく)組合長(51)は「シンプルだからこそ自由な発想で遊んでもらえる」と話す。為永崇(ためながたかし)理事長は「茂木の材で茂木の業者が作り茂木の子が使う流れのある商品。箱を開けたときの素晴らしいヒノキの匂いを子どもたちに味わってほしい」とアピールしている。

 (問)同法人080.2015.6665。

「もっくいっく」に同封されている町職員デザインによるリーフレット

© 株式会社下野新聞社