藤井聡太八冠(21)「獲得賞金・対局料」が史上最高額1億8634万円 前年から6000万円アップ 棋王戦では初の“引き分け”

将棋の藤井八冠が伊藤匠七段の挑戦を受ける、棋王戦五番勝負の第1局が4日に行われ、結果は珍しい「持将棋」=「引き分け」となりました。

藤井聡太八冠が、同学年の伊藤匠七段の挑戦を受ける棋王戦五番勝負。富山県魚津市を皮切りに金沢市、新潟市と能登半島地震の被災地が会場になります。

(藤井聡太八冠)
「この大変な状況の中で準備していただき、対局させていただけることを非常にありがたく思います。被災地の方にパワーを感じてもらえるような将棋を見せられれば」

「被災地にパワーを」。決意のもと「棋王」の初防衛を目指す藤井八冠に対し、伊藤七段は去年、藤井八冠に敗れた竜王戦の雪辱を期します。4日午前9時に始まった第1局は、異例のハイスピードで進行しました。

ちなみに藤井八冠の「勝負めし」は、地元で獲れた紅ズワイガニがてんこ盛りになったカレーライスでした。

対局は午後5時半すぎ、互いの「玉」が相手の陣地に入って詰む見込みが無くなり、合意のもとで「持将棋」=「引き分け」に。藤井八冠にとっては、公式戦初の引き分けです。

(藤井八冠)
「こちらの工夫が足りなくて、結果として伊藤七段の手のひらの上(で転がされた)将棋になってしまった。第2局まで少し時間が空くので、対局に向けて準備をしていきたい」

先に3勝した方がタイトルを獲得する棋王戦五番勝負。第2局は、2月24日に金沢市で行われます。

そして5日、藤井八冠にビックニュースが!

去年の獲得賞金・対局料は史上最高額に

去年の「獲得賞金・対局料ベスト10」が発表され、藤井八冠が史上最高額1億8634万円で2年連続トップに!史上初の8大タイトル独占もあって、前の年から約6000万円アップ。2位の渡辺明九段を1億4000万円以上も上回るブッチギリの1位でした。

7日からは藤井八冠が防衛に王手をかけた、王将戦第4局も行われます。「ダブルタイトル戦」に突入した藤井八冠の熱戦に注目です。

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