EU外相、資金拠出停止に懸念 「何十万人もの命危険に」

昨年10月、記者会見するEUのボレル外交安全保障上級代表=北京(共同)

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表は5日までに声明を発表し、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に対する資金拠出停止の動きが広がっていることについて「何十万人もの命が危険にさらされることになる」と懸念を表明した。

 UNRWAのスタッフが昨年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲攻撃に関与した疑惑について「告発された職員は契約を打ち切られた」として、資金拠出停止は行き過ぎた対応だと主張。UNRWAのラザリニ事務局長を12日のEUの会合に招き、報告を求める考えを示した。

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