米沢市で10、11の両日に開かれる上杉雪灯篭(どうろう)まつりを前に、雪灯篭製作に必要な雪を山岳観光道路「西吾妻スカイバレー」からまつり会場へ運び込む作業が5日、始まった。少雪で会場の上杉神社周辺の積雪は20センチほどしかなく、6日までにダンプカー12台で約千トンをピストン輸送する。
米沢市と福島県を結ぶスカイバレーは冬季閉鎖中で、米沢市側入り口付近の積雪は約80センチ。道路上にある雪をロータリー除雪車でダンプカーの荷台に飛ばし、松が岬おまつり広場駐車場の一角へ運び込んだ。
雪灯篭は75基の製作を予定しており、早い団体は5日に作り始めた。開幕前日の9日夜にはプレ点灯も行われる。市観光課の担当者は「歴史あるまつりに雪灯篭は欠かせない。県内外からの来場者に米沢の冬を楽しんでほしい」と語った。