小笹うるい、食卓に春を呼ぶ 上山で収穫始まる

鮮やかな緑色の伝統野菜「小笹うるい」の収穫が始まった=上山市

 農林水産省の地理的表示(GI)保護制度に登録されている上山市の伝統野菜「小笹(おざさ)うるい」の収穫が始まった。

 現在、JAやまがた小笹うるい部会の9人が生産している。鈴木憲一部会長によると、4月中旬までハウスで栽培し、その後は5月下旬まで露地物の生産が続く。ハウス内には鮮やかな緑色の小笹うるいがびっしり並んでいる。ぬめりが強く、山菜らしい食感が好まれ、地元の産直や旅館のほか、関東圏に出荷される。

 小笹うるいは明治20年代、同市小笹地区の山中に自生していたウルイを自家用に栽培したことが始まりとされる。

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